「LinkedInで接続申請を送って、どのくらい承諾されるんですか」
商談でよく聞かれます。検索すると承諾率の数字はいくつか出てきます。ただし、その数字が何を分母にしているかが書かれている記事は、ほとんど見当たりません。
書いているのは、広島でBtoBの営業支援をしている会社です。自社で作ったツールで、複数のクライアントのLinkedIn接続申請を毎日運用しています。2026年6月29日から7月29日までの約1ヶ月で、3,864件の接続申請を試みました。
この記事では、その3,864件を丸ごと開きます。承諾率だけでなく、「送れなかった923件はなぜ送れなかったのか」まで書きます。
結論:承諾率は15.3%と24.3%。結果待ちを分母に入れるかで1.6倍変わります
結果から書きます。
LinkedInの承諾率は、分母の取り方で2つの数字になります。
| 分母の取り方 | 承諾率 | 計算 |
|---|---|---|
| 送れた全件を分母にする | 15.3% | 450 / 2,941 |
| 結果が確定した分だけを分母にする | 24.3% | 450 / 1,854 |
同じ450件の承諾が、15.3%にも24.3%にもなります。約1.6倍の開きです。
差の正体は「結果待ち」です。送信済みで、まだ承諾も取り下げもしていない申請が1,087件あります。これを分母に入れるかどうかだけで、数字がここまで動きます。
どちらを見るべきか
「今どこまで進んでいるか」を知りたいなら15.3%。
「送った申請が最終的にどうなるか」を見たいなら24.3%。
ただし24.3%は、結果が出た分だけを見た数字です。良い側に寄りやすい点に注意してください。調査の条件
期間: 2026年6月29日〜7月29日/接続申請の試行: 3,864件/対象: 複数クライアントのアカウントの合算/出典: 自社ツールの送信ログ(hoshimi調べ)
なお、送れなかった923件も含めた試行3,864件を分母にすると、承諾率は11.6%になります。工数に対する成果を見るなら、この数字がいちばん実態に近くなります。
なぜLinkedInだけ「結果待ち」がこんなに出るのか
接続申請は、相手がLinkedInを開くまで結果が決まらないからです。
申請は相手の通知欄に残り続けます。相手が数日後にLinkedInを開いて、まとめて承諾することもあります。「まだ結果が出ていない状態」が続きます。
一方、メールやフォームにも「結果が分からない状態」はあります。私たちのフォーム営業では、送信したものの完了を断定できなかった件数が13,666件(試行の71.6%)ありました。ただしこちらは「送った側の観測の問題」で、LinkedInの結果待ちは「相手の行動待ち」です。性質が違います。
関連記事: フォーム営業の返信率は何%か|19,075件の送信データを公開します
私たちのデータでは、結果待ちの1,087件は2026年7月22日から7月29日に送った分でした。直近1週間の送信分が、そのまま結果待ちとして積み上がっています。
つまり、承諾率を語るときは「いつ送った分を、いつ数えたか」が数字を大きく左右します。ここを書かずに「承諾率◯%」とだけ言うのは、あまり意味がありません。
| 状態 | 件数 |
|---|---|
| 承諾された | 450 |
| 送信済み・結果待ち | 1,087 |
| 取り下げた | 1,404 |
| 送れなかった | 923 |
| 合計(試行) | 3,864 |
※4区分すべてを載せています。抜粋ではありません。
送れなかった923件は、なぜ送れなかったのか
923件のうち885件(95.9%)は「すでに繋がっている」か「相手を特定できない」でした。断られたわけではありません。
内訳はこうなっています。
| 送れなかった理由 | 件数 |
|---|---|
| すでに接続済み、または申請済みだった | 452 |
| 相手のアカウントを特定できなかった | 433 |
| 招待を受け付けない設定の相手だった | 19 |
| プロフィールIDを解決できなかった | 17 |
| 通信エラー | 2 |
| 合計 | 923 |
※記録に残っている全5種類を載せています。抜粋ではありません。
1位は「すでに接続済み、または申請済み」で452件です。過去に繋がった相手や、以前申請して放置していた相手が、リストに再び入っていたケースです。
2位は「相手のアカウントを特定できなかった」で433件でした。プロフィールのURLが変わっていたり、退会していたり、非公開設定になっていたりします。
つまり、止まった原因の大半はリストの側にあります。 送信の仕組みの問題でも、相手に嫌われたからでもありません。
特に印象的だったのは、この構造がフォーム営業とまったく同じだったことです。フォーム営業で止まった原因も「そもそもフォームに到達できていない」でした。チャネルが違っても、詰まるのは入り口なのです。
関連記事: フォーム営業の返信率は何%か|19,075件の送信データの記事
返事が無い1,404件を、なぜ自分から取り下げたのか
保留中の申請が溜まったままだと、アカウントの状態として好ましくないからです。返事が無い申請は、こちらから取り下げています。
これはLinkedIn営業に特有の運用です。メールにもフォームにも、「送った営業を自分で引っ込める」という工程はありません。
私たちは1ヶ月で1,404件を取り下げました。承諾された450件の3倍以上です。接続申請の運用は、送るだけでは終わりません。
一方で、取り下げの運用中に、私たちはアカウントのセッションが切れる事態を起こしています。
このとき私たちは「短時間に大量の取り下げを実行したのが原因だ」と考えました。しかし、その判断は後で間違いだと分かりました。 詳しくは別の記事に書いています。
関連記事: LinkedInのアカウントが止まった原因を、私たちは1回間違えました
以上から、接続申請を運用するなら「送る本数」だけでなく「取り下げをどう回すか」まで設計する必要があると考えられます。
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3万人のリストは、どうやって精査したのか
36,952人のリードを集め、そのうち36,608人(99.1%)をAIで1人ずつ精査しました。
接続申請は誰にでも送れるものではありません。相手の役職・会社・事業内容を見て、クライアントの狙う相手かどうかを判断する必要があります。
36,608人を人手で1人ずつ見るのは、現実的ではありません。 そこで私たちは、精査をAIに任せる仕組みを自社で作りました。
なお、集めた3万件のうち208人は「すでに接続済み」と事前に判明しました。それでも、送信時点で452件が「すでに接続済み」で止まっています。事前の重複チェックだけでは取り切れないということです。
ここは正直に書いておきます。私たちのリストにも、まだ無駄が残っています。
なぜ8月のデータが無いのか
2026年7月29日を最後に、この期間の送信データが途切れているからです。その2日後、LinkedInの検索機能のセッションが切れ、リストの取り込みが止まりました。
隠さずに書きます。この記事のデータが「約1ヶ月分」しかないのは、その先が続かなかったからです。
LinkedIn営業は、アカウントに強く依存します。セッションが切れると、新しいリストが取り込めなくなります。 リストがどれだけあっても、精査がどれだけ進んでいても、次の対象が増やせません。
私たちの場合、切れたことに気づくのが遅れました。「止まっていることに気づく仕組み」を持っていなかったのが原因です。
一方で、これはLinkedIn営業を検討する会社にとって重要な情報だと考えています。接続申請の本数より先に、アカウントが止まらない運用ができるかを見るべきです。
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この数字をどう読めばいいか
この15.3%は途中経過の数字で、これから上がる可能性があります。 結果待ちの1,087件は直近1週間に送った分だからです。ここから承諾が出れば、率は動きます。
以下、この数字を読むときの注意を4つ書きます。
第1に、承諾率はこれから上がる可能性があります。 上に書いたとおり、結果待ちが1,087件残っています。
第2に、期間が約1ヶ月と短いことです。 3,864件という試行数はありますが、見ているのは1ヶ月だけです。「3万人のリストを作った」という規模の話とは、別物として扱ってください。
第3に、複数クライアントの合算値であることです。 業種も相手の役職もバラバラなアカウントを、まとめて数えています。個社別の数字は出しません。 業種によって承諾率は変わります。
第4に、あなたの会社で同じ数字が出るとは限らないことです。 承諾率は、送る側のプロフィールの見え方に強く左右されます。誰が送るかで結果は変わります。
一方で、こうも考えられます。「送れなかった理由の内訳」は、業種が違ってもある程度共通します。 すでに繋がっている相手や、特定できない相手は、どのリストにも一定数いるからです。
よくある質問
LinkedIn営業の承諾率は、何%あれば良いほうですか
私たちが実測した数字は15.3%(送れた全件が分母)と24.3%(結果が確定した分が分母)です。他社の数字と比べるときは、まず分母の定義をそろえてください。 定義が違う数字を並べても、比較になりません。
接続申請は1日に何件まで送れますか
LinkedInの上限は公表されている情報が変わるため、ここでは断定しません。私たちが実務でやっているのは、時間帯で送る量に濃淡をつけ、連続して動かし続けないという運用です。1日の合計だけを守っても、短時間に集中させると止まります。
承諾されたあと、どのくらいアポになりますか
この記事では承諾率までを扱いました。承諾から商談までの実測は、別途まとめます。
フォーム営業とLinkedIn営業、どちらがいいですか
止まる原因が違います。フォーム営業は「フォームに到達できない」で止まり、LinkedIn営業は「アカウントが止まる」「リストが重複している」で止まります。どちらも、文面より先に土台の問題です。
アカウントが止まったら、データはどうなりますか
私たちの場合、精査済みのリードは残りました。止まったのは送信だけです。ただし、送信が止まっている間の成果はゼロになります。
LinkedIn営業の数字を、自社でも取れるようにする
ここまで出した数字は、すべて自社ツールのログから取ったものです。
大事なのは「承諾率が何%だったか」より、「自社の数字を取れる状態になっているか」だと考えています。 送った本数・承諾された本数・止まった理由が分からないままでは、改善する場所が決まりません。
私たちは、LinkedInのリード集めから精査、接続申請、取り下げまでを代行しています。今回のような送信の記録も、そのままお渡ししています。
「LinkedInを始めたが、承諾されているのかどうかも分からない」という状態であれば、一度ご相談ください。
関連記事: /service/linkedin/ LinkedIn運用代行のサービスページ
この記事を書いた人
丸山 祐介/株式会社hoshimi 代表
広島でBtoBの営業支援(LinkedIn運用代行・フォーム営業・アポ獲得代行)をしています。前職のマーケティング会社ではCOOとして、営業利益を1年で5,000万円から2億円にしました。
自社ツールを内製して毎日運用しており、この記事の数字はすべてその実データです。
この記事の作り方
下書きはAIが書き、数字と事実は人が元データに当たって確認しています。確認が取れなかった数字は載せていません。
広島から、実測データごと営業支援をしています
この記事の数字は、株式会社hoshimi(広島市中区)が自社の本番運用で実測したものです。同じ仕組み・同じ実測レポートつきで、貴社の営業も運用します。
