noteの記事2,546本を実測した|伸びる記事に共通していたこと

「記事はたくさん書いたほうがいいですか」
「長く書いたほうが評価されますか」

コンテンツを作る話になると、必ずこの2つを聞かれます。ただ、答えている人の多くは自分で数えていません。

広島でBtoBの営業支援をしている会社が、自社の発信のために調べたものです。自社でもnoteを運用していて、その準備としてnoteの公開APIで記事2,546本を取得し、中身を数えました。そのうちLinkedInに関する記事が228本ありました。

この記事では、その結果をそのまま出します。私たちにとって都合の悪い結果も含めてです。


結論:伸びていたのは「本人が実際にやったこと」を「実数字つき」で書いた記事でした

先に結論を書きます。

数を出しても伸びず、長く書いても伸びていませんでした。伸びていたのは、個人が自分でやったことを、実際の数字と一緒に書いた記事です。

調べたこと 実測の結果
たくさん書けば伸びるか 量産中心のアカウント3つは、42〜54本出して平均いいね2〜3.5
長く書けば伸びるか 1,500〜3,000字が平均いいね32.6で最も高く、5,000〜8,000字が11.8で最も低い
「◯選」型は効くか 「3つの方法」「5選」型は、いいね上位で-13.6ポイント
何が伸びたか 個人の実体験×実数字の記事(170いいね・138いいね)

出典: note公開APIで取得した記事2,546本の自社分析(hoshimi調べ・2026年8月)

先に、この数字の限界を書いておきます
1つ目。「いいね」は読まれた数ではありません。 表示回数も滞在時間も分かりません。指標としては弱いものです。
2つ目。2,546本はnoteの全記事ではありません。 特定の条件で集めた記事のかたまりです。ですので「noteはこうだ」とは言えません。
3つ目。量産型のアカウントは3つしか見ていません。 「量産は効かない」ではなく、「この3つでは効いていなかった」が正確な書き方です。


たくさん書けば伸びるのですか

量産中心の3アカウントは、42〜54本を出して平均いいね2〜3.5でした。本数と伸びは、この3つでは結び付いていません。

私たちが数えたなかに、短期間で大量に記事を出しているアカウントが3つありました。いずれも42〜54本を公開しています。平均のいいね数は2〜3.5でした。

一方で、同じテーマで170いいね・138いいねを取っている記事がありました。書いていたのは、量産していないアカウントです。中身は、自分が実際にやったことと、そのときの数字でした。

ここで正直に書きます。3アカウントは、母数として少なすぎます。 3つ全部がたまたま下手だった、という可能性を否定できません。ですので「量産は効かない」と断定はしません。

言えるのはここまでです。本数を増やせば自動的に伸びる、という証拠は、この調査からは出てきませんでした。


長く書いたほうが評価されるのですか

1,500〜3,000字の記事が平均いいね32.6で最も高く、5,000〜8,000字が11.8で最も低いという結果でした。

文字数ごとに平均いいね数を出したところ、こうなりました。

文字数の帯 平均いいね
1,500〜3,000字 32.6
5,000〜8,000字 11.8

差は約2.8倍です。ただし、これは平均値を並べただけで、因果関係ではありません。

考えられる説明は、少なくとも2つあります。

第1に、長い記事は最後まで読まれにくいから伸びないという説明です。いいねはたいてい読み終えてから押されます。

第2に、伸びない記事がたまたま長かったという説明です。書くことが決まっていない記事は、説明が増えて長くなりがちです。この場合、長さは原因ではなく結果になります。

どちらが正しいのかは、この調査では分かりません。 分かるのは「長く書けば有利になる、という傾向は見えなかった」ということだけです。

なお、Googleは公式に「上位に表示させる目的では、コンテンツの長さだけを調節しても無意味」としています(Google検索セントラル・2026年8月時点で公開中の記述)。長さを目標にしないという点では、方向が一致しています。


「5選」「3つの方法」型の記事は効いているのですか

「3つの方法」「5選」といった型は、いいね上位で-13.6ポイントという結果でした。少なくとも有利には働いていません。

タイトルに「◯つの方法」「◯選」が入っている記事を分けて数えたところ、いいね数が上位の記事のなかでは、この型の割合が全体より13.6ポイント低いという結果になりました。

この型は、書く側にとっては非常にラクです。調べた内容を並べれば形になりますし、AIに書かせることもできます。だからこそ数が多く、そして埋もれます。

ここでも慎重に書きます。「◯選型は書くな」という話ではありません。 探している人がはっきりしている場面(例:ツールの候補を一覧で知りたいとき)では、この型が正解になります。

言えるのは、「◯選型を並べれば伸びる」という前提は、この母集団では支持されなかったということです。


この市場は、いま入っても遅くないのですか

LinkedIn関連の228本のうち175本が2026年の記事でした。いいねの中央値は5、上位10%でも29です。

この2つは、同じことを別の角度から言っています。

第1に、228本中175本が2026年に書かれたものでした。 テーマそのものが今年立ち上がったばかり、ということです。積み上がった過去記事の層が薄いことになります。

第2に、いいねの中央値は5でした。上位10%に入る記事でも29です。 つまり、29いいね取れれば上位10%に入るという水準です。

これは私たちにとって都合のよい結果なので、あえて反対側も書きます。

中央値が5ということは、「ほとんどの記事は誰にも届いていない」という意味でもあります。 壁が低いのは、市場そのものがまだ小さいからです。読者の数が少ない場所で1位を取っても、来る人の数は少ないという当たり前の話が、同時に成り立ちます。


この調査は、どこまで信じてよいのですか

弱い点が3つあります。指標が「いいね」だけであること、母集団が限定されていること、量産型の事例が3件しかないことです。

第1に、指標が「いいね」だけです。 読まれた回数、最後まで読まれたか、そこから問い合わせが来たかは分かりません。いいねが多い記事が、仕事につながる記事とは限りません。

第2に、母集団が限定されています。 2,546本は、note全体からランダムに選んだものではありません。ある条件で集めた記事のかたまりです。「noteの傾向」ではなく「この2,546本の傾向」として読んでください。

第3に、量産型の比較は3アカウントだけです。 統計として結論を出せる数ではありません。

こう書くと、調査の価値が下がったように見えるかもしれません。ですが、条件を書かない数字のほうが危険だと考えています。 何を数えたか分からない「平均◯%」は、検証もできません。

私たちは以前、自社の営業データで分子と分母の期間がずれたまま率を出し、その率をもとに送信を自動停止させてしまったことがあります。数字は正しく見えていました。定義がずれていただけです。 それ以来、率を出すときは母集団の条件を先に書くようにしています。


この結果を、自分たちのメディアにも当てはめています

以上の結果から、私たちはこのメディアの方針を次のようにしています。

第1に、「◯選」型の記事を書きません。 実測で有利に働いていない型を、あえて選ぶ理由がないためです。

第2に、1本ごとに自社の実測データを最低1つ入れます。 伸びていたのが「個人の実体験×実数字」だったからです。手元に数字が無いテーマは、書きません。

第3に、長さを目標にしません。 5,000字を超えそうなときは、記事を分けて内部リンクでつなぎます。

つまり、この記事の主張は、そのまま私たちのやり方の根拠になっています。 自分たちの方針を、自分たちで取ったデータで説明できる状態にしておきたい、というのが本音です。

一方で、この方針には弱点もあります。実測データが手元に無いテーマは書けないため、扱えるテーマの数が限られます。書くスピードも遅くなります。 そこは割り切っています。


よくある質問

note以外の媒体でも同じことが言えますか

分かりません。 今回数えたのはnoteの記事だけです。いいねという指標もnote固有のものです。ほかの媒体で同じ結果になるかは、その媒体で数えないと言えません。

AIで記事を量産するのは意味がないということですか

そうは言っていません。今回分かったのは「量産中心の3アカウントが伸びていなかった」ことだけです。ただ、伸びていた記事の中身が「本人が実際にやったこと」だったという点は、示唆的だと考えています。本人がやっていないことは、AIには書けません。

何文字で書くのが正解ですか

正解の文字数はありません。 今回のデータで平均いいねが最も高かったのは1,500〜3,000字の帯でしたが、これは平均値の比較であって、狙って合わせる目標ではありません。伝えたいことが終わったら終わりにする、が実務的です。

いいね数を追いかけるべきですか

BtoBであれば、追いかけるべきではないと考えています。いいねは読まれた数でも、問い合わせの数でもありません。 今回は入手できる指標がいいねだけだったので使いました。自社の記事を評価するときは、検索順位と問い合わせで見ています。

同じ調査を自社でもできますか

できます。noteは記事データを公開APIで取得できます。大事なのは、集める条件(期間・検索語・件数)を先に決めて記録しておくことです。ここを残しておかないと、あとから「何を数えたのか」が説明できなくなります。


noteで伸びる記事を書くために、最初に決めること

ここまでの実測をひとことでまとめます。

本数でも長さでも型でもなく、「自分が実際にやったこと」と「そのときの数字」を持っているかどうかが、いちばん効いていました。

裏を返すと、記事を書き始める前に決めるべきなのは、テーマではなく「出せる実測データがあるか」です。無いなら、書く前にまず取る必要があります。

私たちは、自社の営業データを毎日取りながら、その数字を記事にしています。「書くネタが無い」のではなく「数字を取っていない」だけというケースは、かなり多いと感じています。

自社のコンテンツで何を出せばいいか決まらない、という段階であれば、一度ご相談ください。手元にどんな数字が溜まっているかを一緒に棚卸しするところから始めます。

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この記事を書いた人
丸山 祐介/株式会社hoshimi 代表
広島でBtoBの営業支援(LinkedIn運用代行・フォーム営業・アポ獲得代行)をしています。前職のマーケティング会社ではCOOとして、営業利益を1年で5,000万円から2億円にしました。
自社ツールを内製して毎日運用しており、この記事の数字はすべてその実データです。

この記事の作り方
下書きはAIが書き、数字と事実は人が元データに当たって確認しています。確認が取れなかった数字は載せていません。


広島から、実測データごと営業支援をしています

この記事の数字は、株式会社hoshimi(広島市中区)が自社の本番運用で実測したものです。同じ仕組み・同じ実測レポートつきで、貴社の営業も運用します。

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